Re-Sync Cluster access DWDH013/Darwin Records
![Re-Sync Cluster Re-Sync Cluster](http://ecx.images-amazon.com/images/I/519tIDGfsIL._SL160_.jpg)
- アーティスト: access
- 出版社/メーカー: SMD itaku (music)
- 発売日: 2012/12/05
- メディア: CD
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(この記事は元々昨年12月5日に書かれたものです)
今年はaccessデビュー20周年。というわけで、シングル2枚・アルバム1枚・リミックスアルバム1枚と怒涛の連続リリースである(それでも、 本当に矢継ぎ早にリリースしていた94年にくらべると少ないのだけど)。で、今日発売のリミックスアルバム『Re-Sync Cluster』を買いに、朝から川崎へ出た。ラゾーナ川崎のHMVには店頭在庫ありと表示されていたのだけど、全部取り置き分ということだったので、チ タデッラのタワーレコードまで足を伸ばして無事入手。しかし、「大人のJ-POP」なる謎のコーナーに置かれていたのはどういうことか。もはやおっさんホ イホイだとでも?
そしてさっそくiTunesにインポートしようとしたら、なんとまだGracenoteに情報が登録されていなかった。そこで自ら情報を入力し、 CDDBに登録。これから『Re-Sync Cluster』をiTunesにインポートする人は、ぼくの登録した情報を取得することになる。ちょっと鼻が高い。
さて、CDは全6曲。うち3曲が浅倉大介自らリミックスを手がけ、3曲はそれぞれ別のアーティストとのコラボ・リミックスになっている。今年のライヴツ アー各会場で限定配布されたCDに収録されていたのが、今回まとめて聴けるわけだ。いやはやありがたい。それではレビュー行くぞ。
- Wild Butterfly Digital Ageha re-sync style Remixed by Daisuke Asakura
のっけから、ダンサブルな四つ打ちダブ・チューンに生まれ変わった「Wild Butterfly」でガツンとやられる。音の強弱が原曲よりもさらにくっきりとしており、強烈なビートを繰りだしてくるリズム隊にはノらずにはいられな い。いいスピーカーで聴くことを強く推奨。 - Beyond the Second-D, S’capade Remix Remixed by Shinnosuke [SOUL'd OUT]
SOUL’d OUTのトラックマスター・Shinnosukeが担当したリミックス。やや音が軽めだが、accessらしさを上手く引き出したハピコア系のサウンドに なっている。原曲を大きく越えて7分近くに及ぶ大作と化しているが、決して単調ではなく、要所要所でブレイクビーツを取り入れたり、多彩な音色のシンセサ ウンドが切りこんできたりして飽きさせない。 - Stand By Deep Air re-sync style Remixed by Daisuke Asakura
大ちゃんのリミックス2曲目。全体的に空間系のエフェクトをかけまくって、アンビエント(あるいはディープ・ハウス?)気味なアレンジになった。他のアレンジャーよりもよっぽど原曲を解体しまくっているのは、師匠である小室哲哉にも通ずるところがある。 - Wild Butterfly Digital Spider Remix Remixed by YOW-ROW [GARI]
エレクトロロックバンド・GARIのYOW-ROWによるドラムンベースアレンジ。原曲からしてそんな感じだったのだけど、それをより推し進めてかなりハードな音色を駆使している。 - ChaOs GrAdatioN External Re-Sync Remixed by kensuke ushio [a.k.a agraph]
テクノユニット・agraphの牛尾憲輔が、HIROのヴォーカルをサンプリングして切り刻みまくり、原曲よりもさらに難解かつカオスなアンビエント・ テクノに仕立てあげてしまった。どこまでも広がっていく音響空間が心地よいが、ともすれば意識を持っていかれそうになる。5分弱だが、リミックスとしては このアルバムでも屈指の出来。 - Bet ~追憶のRoulette~ Demon Angel re-sync style Remixed by Daisuke Asakura
そして最後に真打登場。原曲は少し軽めの音が引っかかっていたが、大ちゃんの手で「Hung Me For The Distance」のリミックスを彷彿とさせるような、分厚いサウンドの高速トランス・チューンに大変身を遂げた。これだよ、こういうのが聴きたかったん だよ! できればもっと長くしてほしかったとも思うけど。トランスは演奏時間が命なので、ある意味。
以上、駆け足でレビューをお届けした。ちなみにこのアルバム、ものすごく音がいい。マスタリング・エンジニアのYASMAN氏が相変わらずいい仕事をしている。6曲入りで2,000円。Amazonではmp3版も購入できるが、ここはぜひCDの音質で聴いていただきたい。ぼくは以前大ちゃんが twitterでつぶやいていた設定(AIFFエンコーダ・サンプリングレート44,100kHz・16ビット・ステレオ)で、無圧縮で取りこんでいる。 まあ、どうせiPhoneに移すときはaacに圧縮してしまうのだけど、家にいるときはなるべくiTunesで聴くようにする。とまれ、買うべし。